揺!

2004年09月16日

山田ズーニーさんの「おとなの小論文教室。」にて、考えさせられる記事を発見。

 ▼Lesson215 言葉化しなかったもの

ズーニーさんは自身の体験から、次のように述べている。

人が言葉を発するとき、
たとえ、その場にふさわしくない発言でも、
だれも求めていなかったとしても、稚拙でも、
そのとき、その人が、それを言わざるを得なかった
背景があるのではないか?


この段落は、さらにこう続く。

いいや、むしろ、その場にふさわしくなく、
はずれてたり、唐突な発言ほど、
その人が、そのとき、それを言葉にせざるをえなかった
なにか強い衝動が隠されていると思う。

もっと人の言葉に真摯になりたい。


自らの言葉が伝わらない経験をしたあとは、深く深く沁みてくる。

at 23:32│コメント(0)トラックバック(0)

2004年09月05日

昨晩NHK教育で放送されていた「いいもんだよ、生きるって ~夜回り先生・水谷修のメッセージ~」を、今朝になって嫁さんと二人でビデオで観た。

水谷さんの声はソフトなのに力があり、直接心に語りかけてきた。
いろんな言葉があったけど、今回いちばん印象に残ったのは次の2つの言葉。

 「人を信じることを恐がらないで」
 「裏切られても裏切られても人を信じてほしい」

それに応えられる大人でいたいな。

追伸:
 昨晩の番組終了後、この blog にも検索エンジンを通じてたくさんの人が来てくれたようです。水谷修さんのページを探しておられる方は次のリンクをどうぞ。

 ▼水谷修さんのページ
 ・水谷修の春不遠
 ・夜回り先生(サンクチュアリ出版)

at 12:56│コメント(3)トラックバック(0)

2004年08月18日

2日続きでフレーズの紹介。

いま読んでいる『あなたの話はなぜ「通じない」のか』(山田ズーニー著)の冒頭に出てきたもの。

人間もメッセージ伝えるメディアだ

メディア…。そう、メディアなんだろうね。

仕事でもプライベートでも「だから前から言ってたじゃん」とか「オレが言ってたことと同じじゃん」というセリフが出掛かることがある。でも、それって自分のメディア力が足りないってことじゃないか。

日経新聞にならなくても、日本テレビにならなくてもいい。自らが一緒に歩いていきたいオーディエンスに向けて、My メディアを育てていきたい。

at 08:01│コメント(2)トラックバック(0)

2004年06月23日

昨日、田中寿雄さんの講演を聴く機会があった。田中さんは元オムロン社員で世界初の自動改札機の開発プロジェクトリーダーだった方。

田中さんの関西弁での語り口調はとてもやわらかく、6年にもわたる開発の過程をサラリと語ってくださった。技術的な課題、新しいものへの心理的な抵抗への対処(こちらが大きかったみたい!)などどれも興味深かった。なかでも僕が一番いいなぁと思ったのは「開発した製品への愛」が話の端々に感じられたこと。

「世に出したあとも、おかげさまで・・・」「さらなる改造は後輩に託した」など、何気ない言葉だけれど、こういう気持ちは意識してもっていたいと思った。

▼参考URL
プロジェクトX「通勤ラッシュを退治せよ」

at 07:27│コメント(0)トラックバック(0)

2004年06月02日

1年間に「アンケート」と称されるものに何回くらい答えているだろう。ここ1ヶ月ほどを思い起こしてみても、メルマガ登録やセミナー申込み、はたまた購入したデジカメのユーザ登録時にはアンケートに答えた気がする。あ、社内でもある調査への回答があったなぁ。

そんなアンケートを「設計・調査する人」向けに書かれた『実践アンケート入門』という本を今朝読み終えた。アンケート調査の種類にはじまり、母集団の選び方や設問の設計方法、結果の分析の仕方などが紹介されている実践的なノウハウ本だ。

で、この本に登場していた次のフレーズがノウハウとは異なる面で気になった。

 「同じタイミングで同じ調査をすることは、
  もはや二度とできません


言われてみればその通りなんだけど、「それくらいの気概をもってやるべし!」という文面になんだか熱いものを感じた。

この文章の「調査」という言葉を「プレゼン」「企画」「開発」「サービス」など別の言葉に置き換えてみると、より一層味わいが深まる。(「パーティー」、「旅行」、「家族との会話」などでもOK)

“一期一会”という感覚をもっと大事にしていこう、と感じた今朝の通勤電車の中だった。

at 12:31│コメント(0)トラックバック(0)

2004年05月27日

このカテゴリ(=心揺さぶる)は久々の投稿。

聖幸さんの「2ちゃんねる独身男板で感動する俺」と、ゆうっちさんの「その時間はムダじゃない」を経由して「電車男 Mission.1 緊急指令 「めしどこか たのむ」」を知った。

最初は「やっぱり2ちゃんねるは、(自分には)よくわからん世界だなぁ」と思いつつ読んでいたのだが、気付くと1時間以上もよみふけっていた。

電車男さんのまっすぐな生き方が、この素敵な結果につながったんだと思う。

いや~、心揺さぶられた気持ちのよい朝でした。
(紹介してくれた聖幸さんと、ゆうっちさんに感謝!)

at 07:12│コメント(0)トラックバック(0)

2004年04月21日

タイトルは、ゴタイゴの唄った『ビューティフルネーム』の1フレーズ。

NHKの「みんなのうた」でヘビーローテーションされていたので30代の方ならきっと耳にしたことがあると思う。

※出原正裕さんのみんなのうたデータベースによれば、『ビューティフルネーム』は1979年に放送開始されたらしい。僕が9歳の頃だ。

で、今回このフレーズをとりあげたのは「名前を呼ぶ」ことの効用・効能について書きたかったから。


僕の勤務先の社長は、会話のなかで社員の名前をよく呼びかける。初対面で小人数ならほぼ間違いなく1度は口にする。記憶力がよいというのもあるだろうけど、はたで見ているとかなり意識して使っている、と思える。哲学・信条って感じ。

名前を呼ばれた社員にとっては、話の内容に関わらず、名前を呼ばれたこと自体がすごくポジティブなメッセージになっているはずだ。それは相手が社長という地位にある人だからではなく、本人の存在を肯定し、重んじていることのなによりの証だから。

名前を呼ぶことはなにもフェイス・トゥ・フェイスの場にかぎった話ではない。オンラインのコミュニケーションでも(オンラインだからこそ)威力を発揮するはずだ。

さて、僕はどれくらい相手の名前を呼べているだろう。記憶力の悪さのせいにして、おろそかになっているような気もする。

今日この日から、リアルな会話、メール、電子掲示板、はたまたこのblogでも、一段と意識して名前を呼びかけていこう。


最後にもう一度『ビューティフルネーム』を味わってみる。

 ♪Every child has a beatuiful name.
  a beatuiful name, a beatuiful name.
  呼びかけよう名前を すばらしい名前を

 (作詞:奈良橋陽子/伊藤アキラ、作曲:タケカワユキヒデ)

うん、素敵な歌だ!

at 06:53│コメント(6)トラックバック(1)

2004年03月29日

雑誌PRESIDENT(2004.4.12)に載っていた、一橋大学大学院教授 野中郁次郎さんの言葉。エルピーダメモリ社長 坂本幸雄さんとの対談で、本質的なものが見える人と見えない人について、仮説を持ってみているかどうかが一番の違いだという流れで出てきた発言。

最近、仮説をたてる力、すなわち課題設定能力みたいなものが重要だと感じることが多かったので、心のフィルターにひっかかってきたみたい。

ちなみに、野中さんの言う「絶対価値」とは、他者/他社との競争に勝つという「相対価値」とは異なり、存在する意義や達成しようとする理念などからくる価値のこと。

単に「仮説をたてろ!」といったところで人はなかなか動けない。「そもそもどうあるべきか」という絶対価値や理想を強く想い描くことで、一筋のベクトルにしたがった疑問や問題が浮かび上がってくるのだろう。

今後、人に仮説をたててもらいたいときは、「○○さんは、どうなったらいいと思う?」と聞いてみることにしよう。

at 06:44│コメント(0)トラックバック(1)

2004年03月21日

昨日、クリステンセン読書会(*)のオフミに参加してきた。

 * クレイトン・クリステンセン氏+マイケル・レイナー氏
  (忘れられがちだが共著者!)の『イノベーションへの解』を
  5ヶ月かけて読み解こうという壮大なプロジェクト

いろんな業界(やや特定グループ企業に偏ってはいたが ^.^;)でいろんな立場でビジネスに携わっている人が同じ本を手に手に集まるというおもしろい会合。しかも問題意識が近い所にあるから聞く話すべてにフムフムとうなづける夜だった。
#おかげでメモもいっぱいとった。

懇親会での話も含めて気が付いたのは、集まったメンバのマインドセットの共通点。たとえば、「考えるだけでなく、やってみる」「上司からどう見られても気にならない」「おもしろいことにはとにかく首をつっこむ」「つねに新しいことをやりたくなる」「理論じゃ人は動かないと思う」などがありそう。ベクトルがある程度あっているからこそ、話しやすいし本質的な議論もできるんだと思う。コミュニティにおける安心感・信頼感はとっても重要。大事にしていきたい。

その他、個人的に嬉しかったつながりはこちら。
 ・blogger つながり
 ・関西人 つながり
 ・トムピーターズ つながり
 ・なぜか独り言になる つながり
 ・「本は汚して読むのだ!」 つながり
 ・「これからはメルマガじゃない!」 つながり
  etc.

残念ながら、何人かの方とはあんまりお話できませんでしたが、先は長いのでオン・オフともによろしくお願いします!

追伸:
 実は『イノベーションへの解』以外にも何冊か持っていってたんだけど、披露する暇がありませんでした。ちょっと悔しいのでここに書いときます(笑)

 ・ハイ・フライヤー
 ・変われる会社、変われない会社(原題:The Knowing Doing Gap)
 ・経営組織
 ・マーケティングに何ができるかとことん語ろう

at 08:35│コメント(2)トラックバック(1)

2004年02月17日

朝日新聞 2月15日の朝刊に載っていた「私がいる時間 糸井重里さんの午前10:00」より引用。

---
釣りで学んだことの1つは「なぜ人間はつまらなくなるか」。普通に入手できる知識や情報はみんな共通で、それをベースに努力をしても、勝てる人間にはなれない。優勝できるのは感性・経験・勇気を総動員し、「まさか」という方法に賭けたやつなんです。

で、僕は「これ面白い!」を1つだけ提案する人間であろうと決めた。その実現のため、「ほぼ日刊イトイ新聞」を開設しました。

---

実を言うと、僕は『ほぼ日刊イトイ新聞の本』を読んで泣いてしまった経験をもっている。そんなわけで、上の言葉もなんだか心にしみてきた。(このまえ紹介した山田ズーニーさんのコラムも感覚的に近いかも)

優勝するしないはさておき、経験するための行動をおこすかどうかが感性を磨いていくポイント。

最近オフィスでデスクに座ってウンウンうなりつつ資料をつくっていることが多かったが、それではよい発想もうかばない。心を入れかえて、他の部署の人、他社の人ともっと話をするとしよう。

※さっそく今日の午前中は情報収集と称してある方と話してきた。本題以外にも実り多き45分間でした!

at 12:36│コメント(0)トラックバック(0)