2005年09月10日

清水店長の本のあとがきで紹介されていて、心にひっかかった本。
近所の偶然図書館で出遭い、運命的なものを感じつつ読んだ。

以下、気になった部分を引用。感想はまた今度。

Letter8:想像力はすべての源 より
・p.65
 人は心の言葉を通して無意識を探ることができます。無意識は、義務や命令の言葉、それに処罰や独裁の言葉、そして自制の言葉にすら屈することはありません。「○○をしなくてはならない」「○○をすべきだ」などという言葉で、無意識を教育しなおすことはできないのです。

Letter9:自分の深みへ降りてゆくために より
・p.72
 いちばんいいのは、誰か信用できる人や、意見をいわずに話を聞いてくれる人に聞いてもらうことでしょう。この「意見をいわずに」というのは大事です。とにかく、考えたり感じたりすることのすべてを思うまま話させてもらうことが必要なのです。恐怖も、夢も、自分が思う自分の限界も、相手の反応にこわがることなく話したいのです。

Letter10:眠っている力を呼びさます より
・p.84
 私の知るかぎり、広い意味でもっとも成功している人々は、自分たちの才能や能力を見いだそうとした人であり、今でもそれを続けている人です。目的とその方向を見すえて仕事をし、自分にとってのその仕事の価値と、他人にとっての価値を常に心にとどめてきた人々です。
 自分と正直にむきあい、変化を起こしたり人生を見つめなおしたりするのに、まだまだ遅くはありません。

Letter11:チャンスは自ら作るもの より
・p.93
 「そんなの、試してみないとわからないじゃないか」と私は答えました。そして彼は、実際に連絡をとってみたのです。今、ふたりは一緒にアルバムを作る準備をしているところです。
 今さらという感じもしますが、自分が正しいと思うモノを求めることでチャンスを呼びこめることもあるのです。そしてときには、単に願っているだけでも。昇級でも誰か好きな人との食事でも、なんでもです。
 人生に訪れるチャンスの量と質は、それにむきあった人のそのときの生き方に比例するものだと思います。

Letter12:いわれたままに生きていないか より
・p.100~104
 とにかく、そういった言葉を通して私たちは自分が何者であり、どうなるべきかを知ることになります。さらに、この刷りこみは無意識下に入りこんで、人の習性をまだ幼い段階で方向づけてしまうのです。この手の言葉の裏に隠されているメッセージをまとめると、次のようになります。
 ・人を大事にしなさい
 ・完璧になりなさい
 ・強くなりなさい
 ・てきぱきやりなさい
 ・努力しなさい
 ・注意深くなりなさい
 (中略)  ボス。私たちは過去にいわれたままに生きていないか、もう一度考えるべきだと思います。なぜなら私たちは、そんなものではないからです。

Letter14:人生のカギはわがままさの中に より
・p.112
 「わがままさとは、
 生きたいように生きるということではない。
 周囲の人々を、思うように生きさせたいと願うことだ」
                オスカー・ワイルド

・p.114
 自分の能力を自覚し、いい意味でのわがままさを身につけてはじめて、人は自分を愛するように他人をも愛せるようになるのではないでしょうか。自分をじっくり見つめ、認め、愛さないかぎり、本当の意味で人を愛することはできないと思います。

Letter16:自分探求の旅へ より
・p.126
最愛なる友へ  さあ、今こそ仮面を捨て、鎧を脱ぎ、自分をさらけだすときです。思いこみ、プレッシャー、そして憂鬱の世界から抜けだすために。
 さて、私がずっと手紙を書きつづけている「ボス」が、本当は自分自身であると、打ちあけるべきがきたようです。私たちは同じ人間なのです。私ははじめから、自分に宛てて手紙を書きながら、答えを探しつづけていたのです。
 今、ようやく私が自分の人生のボスであると受けいれるときがきました。人生の方向性を定めるときが。
 それと同じように……
 あなたもまた、あなたの人生のボスなのです。

・p.129
 まだ気づいていないかもしれませんが、あなたはずいぶん遠くまでやってきたのです。
 どうか、おめでとうといわせてください。
 生きることは、本当に冒険そのものです。
 探求の冒険なのです……。

●p.131
 人生には絶え間なく問題や責任が降りかかり、いったい誰が人生のカギをにぎっているのか、そして、人生がいったいどの方向へむかっているのかを問われることになるでしょう。
 その問いかけは言葉ではなく、感情でなされるものです。不愉快で、ときに痛く、人を惑わせるような感情で……。正しい方向にむかわず、幸福への歩みを止めてしまっているときは、体にそれが表れることになります。ストレスを感じ、具合が悪くなり、苦しい思いをすることもあるでしょう。
 本当の欲求と無関係の生き方をしていると、なにかがおかしいというメッセージが発せられるのです。そして人は体や心を病むようになってしまいます。
 とにかく大事なのは、自分のホームを見つけ、内なる声に耳を傾けて自分を探し、未来への方向性を決めることなのです。
 やがて時間がたち、私たちはゆっくりと気づくことになるでしょう。自分を見つけ、道を歩み、自分の決めた方向へと進み、どの一歩も人任せではなく自分自身の足で踏みだしてゆく、大きな喜びを。

Letter17:「人生の脚本」は書きかえられる より
・p.136
 幸運なことに、この「人生の脚本」は、書きあげられたときには映画の脚本と同じように、まだまだ書きかえがきくようになっています。忘れてはならないのは、この書きかえがされるのは、人が新しい脚本家となり、人生をどう生きようかと考えて「よし、じゃあこう変えてみよう」と決心したときだけだということです。鉛筆と消しゴムを手にもち、自分が思いえがくように書きかえていくことができるのです。

Letter18:仕事は情熱を表現する手段 より
・p.152
 仕事とはそんなふうに、「これをしなくちゃいけない」ではなく「これをしたい」という思いでするものです。
 (中略)
 やがて仕事は自然に、クリエイティブな表現へと変わってゆきます。稼ぐために働くという意識はなくなり、表現と創作の手段となってゆくのです。
 それとは逆に、喪失への恐怖を動機に仕事をしていると、気持ちがくたびれ、疲れはててしまいます。そのようなとき、人の天職と本職はかけはなれてしまっているのです。このことは、これまでの手紙にずっと書いてきたとおりです。
 深く本質的な欲求を見ながらベストをつくしていかないかぎり、成功をつかむのはとてつもなく難しくなってしまいます。

Letter19:あきらめぬ忍耐をもつ より
・p.162
 その心は、
 忍耐力をもつこと。そして、明日まで延ばさないこと。
 なぜなら、明日もまた今日であり、今日にはまた明日があるからです。明日はいつまでたっても明日でしかありません。「明日しよう」と思ったことは、今日するべきなのです。

Letter21:成功の基準を決めるのは自分
●p.175
 自分を見つけ、自分を見いだし、自分になる……。
 それが自分なりに生きるということです。
 やがて人生は、あなたが思うよりも大きく応えてくれることでしょう。
 人が望む自分の姿を考え、それに合わせて生きていくのではだめなのです。

Letter24:無意識の自分に手紙を書く
★p.192
 この手紙でお伝えしたいのは、あなたが自分で決めたゴールにむけて歩きだすための、簡単なエクササイズです。読んでみて、それからどうするか、あなた自身が決めてください。ですが、できれば実行してみてほしいと思っています。これまでの経験から、それが人の役に立つのを私は幾度となく目にしてきました。
 それは、無意識の自分に宛てて、こんなことを伝える手紙を書くことです。
 ・今の毎日をどんなふうに感じているか。
 ・もうやりたくないこと。変えてしまいたいこと。
 ・あなたの望む人生と、どれだけそれを熱望しているのか。
 ・その人生を勝ちとるために、どんな手段を使うつもりなのか。
  そして、心の中にいるあなたの内なるボスに宛てて、こんな手紙を書くことを強くおすすめします。
 ・本当の自分の姿について。
 ・あなたの生きたいと願う場所、状況、感覚、そして歩みたい道について。
 ・深く、体を突きうごかす情熱について。

・p.194
 戦略家というのは、おおむね三つのことをするものです。計画、運営、そして実際の準備です。戦略というのは、行動のための下ごしらえのことです。あなたがこれから書く手紙には、こんなことを盛りこむといいでしょう。
 1、なぜ変化を起こしたいと思っているか。
 2、願いごとリスト。
 3、実現するために不可欠なもの。
 4、どれだけ時間がかかりそうなのか。
 5、決意表明。

Letter25:人は三つめの脳をもてるか
・p.208
 そう考えると私には、人は「よきボスになるための賢き心」をもっているように思えてなりません。人として生きるということは、感情や情緒をもつということでもあります。私たちは感情の動物なのです。
 よきボスは自分を知り、自分にどう耳を傾けるかを知り、自分に許可を与え、自分の才能や技術に誇りをもたせてくれます。そして、自分にも周囲の人々にも、深い敬意をもたせてくれるのです。
 よき心なくして、よきチーム、よき組織、よき会社を作ることはできません。ボス、つまり社長が雇用者の情熱や才能をどう活かすかを知ってこその会社なのです。
 自分に対してよきボスになれないかぎり、人に対してよきボスになれるはずがありません。これが、リーダーシップをもつことへのカギといえるでしょう。

レターズ・トゥ・ミー
アレックス・ロビラ著


at 07:20│コメント(0)トラックバック(0)感情本・人間本 │

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