2000年02月

2000年02月21日

 今年に入ってから囲碁を始めました。といっても、まだコンピュータ相手に9路盤で 2~3局/日 ペースなんですが、なんだかそのおもしろさが分かってきた気がします。

 もともとは父が大の囲碁好きで、日曜は必ず NHK教育 の囲碁対局を見ているし、大会に出てトロフィーや賞状もらって帰ってきたり、地元の新聞に対局が載って喜んで記事を切り抜いたりしてる姿をみて、子供ながらに「へ~、囲碁っておもろいのかな」と興味はありました。

 で、小学校高学年になったころ父からルールを教わり、覚えようとしていた時期があったのですが挫折しました。理由は、僕の『負けず嫌い』がマイナス方向に出たからです。当然、師匠である父に勝てるはずなんてないのに、あまりにも負けつづけるのが嫌になって、半べそかきながら碁を打ってた覚えがあります。

 そんなわけで、これまで囲碁というゲームに対してあまりいいイメージがなかったのですが、今年になってマイブーム(もう死語?)になったのは、30歳を目前に「1つ大人の遊びを覚えたい」と思ったのと、1冊の本に出会ったのが理由です。その本は「はじめて打つ碁」(趙 治勲 著、筑摩書房)です。巷に数ある囲碁の入門書は、ルールの説明から始まるものの、親心からかつい高度な内容にまで言及してしまうのです。 (やれ星の定石だの、3筋は這うなだの....) でも、趙さんの本は徹底して囲碁のルールとその楽しさ・奥深さを伝えることに特化しており、僕はこのおかげで好きになれました。(根が単純なもので...)

 実は、昨日から実家にいる父との『郵便碁』ってのも始めてみました。葉書で1手ずつ交換していくおそろしく気の長~いスタイルなんですが、近況なんかも書きこみながらすすめていけばわりと楽しめそうです。まずは9路盤で無謀にも互先(ハンディなし)で挑んでます。はてさてどうなることやら。結果はそのうちご報告します。

(追伸)
 お世話になっている囲碁ソフトは、Success Corp. の『Standard1500 The 囲碁 』。 9,13,19路盤をサポートし、コンピュータvsプレイヤーだけでなく、人対人、コンピュータ対コンピュータも可能。対局のセーブ機能もあるすぐれものです。今は、9路盤で中級者(5段階の3番目)相手に互角に打てるようになってきました。打倒 最強モード!


【2005/9/4 他サイトから転載】
 郵便碁は、当時入院中だった父とのコミュニケーションツールとして始めたものでした。終局を迎える前に父は亡くなってしまいましたが、離れていても精神的に密なやりとりはできるんだ、と感じたことを覚えています。

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